« ■「借金と自殺」アンケートご協力のお願い! | トップページ | ■債権者側から見た場合 »

2006.03.31

■「連帯保証人」について(吉田猫次郎氏メルマガより)

■■■久々に、「連帯保証人」対策について。■■■

 さて今回は、約2年ぶりに連帯保証人について書きます。

 私は過去に、商工ローンの連帯保証人4回、銀行の連帯保証人2回、
ヤミ金の連帯保証人6回を経験し、厳しい取立ても、訴訟の原告も被告も、
差押も、すべて経験したことがありますので、連帯保証人になった人の苦しみや
不安を、人並み以上に理解できるつもりです。
また、対抗策についても詳しいつもりです。

【最近のちょっとした有益情報】

(1)信用保証協会が、第三者の連帯保証人を取らなくなる。

  以下、日経新聞3月20日付より。

 「経済産業省は国が認可する各地の信用保証協会が手掛ける信用保証制度で、
  連帯保証を原則廃止する方針を決めた。信用力の低い中小企業は連帯保証人を
  付ける例が多かったが、経営破綻した場合、家族まで債務を負う再起が難しく
  なり、むしろ中小企業の再生が進まないと判断した。4月からの制度改革に
  合わせ、月内にも全国の信用保証協会に廃止を通達する。
  信用保証は中小企業が金融機関から融資を受ける際、国の認可を受けた信用保証
  協会が返済を保証する制度。倒産リスクが高い中小・零細企業向け融資では、
  各地の協会が経営者の家族や知人ら第三者を連帯保証人として付けるよう
  信用金庫などの金融機関に求めていた。企業が倒産した場合、肩代わりした
  債権の回収率が低くなるのを避けるためだ。信用保証協会は全国で年に約100万
  件の保証をしているが、2―3割が連帯保証人をつけているとみられる。
  (以下略)」

  * 注目すべきは、これは保証協会の自主判断ではなく、経済産業省が決めた
  ことだということ。また、その理由が「むしろ再生が進まないと判断した」
  ためであること。これは多方面に対して大いに影響すると思われますね。

(2)政府系金融機関も減額交渉に柔軟姿勢。

  一例をあげれば、

  「残債1000万あり、連帯保証人が3人ついていたのですが、どうしても自分の
  連帯保証だけは外したかったので、主債務者と一緒に金融機関に交渉に
  行ったんです。そしたら、主債務者1+連帯保証人3=4人で割った金額である
  250万円を私が支払うことで、私の連帯保証を外してもらうことに成功しました。
  個人再生手続きも自己破産もしないで済みました!」 

  ・・・といったような報告が、まだまだ少数ではありますが、猫研の相談者
  の中でも徐々に増えてきました。
  特筆すべきは、以前はいかなる事情があろうと強硬姿勢だった政府系金融機関
  が、このような減額交渉に柔軟に応じたという話をチラホラ聞くようになって
  きたことです。しかもその中には、最も立場的に弱いとされてきたサラリーマン
  の連帯保証人もいます。

(3)「個人再生手続き」「自己破産」の利便性アップ

  やや古い情報ですが、平成17年1月から、「個人再生手続き」の上限が、
  住宅ローンを除く5000万円までに上がりました(以前は3000万円までだった)。
  これにより、多額の連帯保証を背負って住宅ローンつきのマイホームが危機に
  瀕しているサラリーマン等が、自己破産もマイホーム売却もしないで、
  大幅に減額できる道が開けてきました。
  また、究極の債務者救済手段といわれる自己破産も、同年同月から、自由財産
  (残しておける財産)が拡大し、たとえば99万円までの現金や20万円までの
  預貯金、査定額20万までの自動車、解約返戻金20万円までの生命保険などを
  そのまま維持できるようになったほか、手続きもだいぶ合理化されました。
  また、今年5月の会社法改正からは、破産者であっても会社役員のままで
  いられるそうです。(もともと「免責」さえ確定すれば会社役員になれました
  けどね・・・。) とにかく、自己破産で受けるデメリットがますます少なく
  なり、より利用しやすくなったわけです。

(4)銀行プロパーの無担保無保証融資が多種多様化
  大手メガバンクや主要地銀、新興銀行などを中心に、ここ数年、プロパーの
  無担保無保証の融資が続々と出てきています。
  (但し代表者の個人連帯保証は必要)
  これらの融資の多くは、審査が迅速であることを売り文句にしています。
  審査が迅速である理由は、財務諸表をコンピューターで自動採点して審査して
  いるからです。平たく言えば、決算書さえ綺麗なら、以前と比べてかなり
  借り易くなっているといえます。(だからといって粉飾決算しちゃダメですよ)
  多少金利が高く(年利5~9%位のところが多い)、短期貸付(半年~3年が
  多い)なのがネックですが、それさえ割り切って目をつぶれば、使いように
  よっては、連帯保証人つきで頭を痛めていた旧来の債務をまるごと借り換え
  できる可能性もありますね。

 以上のような材料を、上手に応用して組み合わせれば、今まで以上に連帯保証人
の救済がしやすくなると思います。
(但し情報の鵜呑みだけではダメ。じっくり頭と体を使ってこそ道が開けてきます。)

 連帯保証人対策の基本は、私のホームページ( http://www.nekojiro.net/ )
および著書に、だいたいのことが書いてあります。まずはここをお読み下さい。
そのうえで、上記に書いたような最新有益情報をミックスすれば、いろいろなこと
ができると思います。

 連帯保証人になるのは必ずしも悪いことばかりではありません。
得られることも沢山あります。
もちろん完全な無傷では済まないかもしれませんが、怖い人が押しかけてきたり
全財産を丸ごと奪われたりすることはありませんから、悲観することはありません。
焦って対策を先走ることもありません。
現状をありのままに受け入れ、デーンと構えて、じっくり対策を講じましょう。
そのほうが好結果が得られます。

 禅の教えではありませんが、叩かれまい叩かれまい思うほど力みが生じ、
かえって叩かれやすくなります。逆に、叩かれても構わない、いや、一歩進んで、
喜んで叩いてもらおうと思うと、思いのほか力みが抜けて、叩かれにくくなります。
(「巨人の星」の大リーグボール1号みたいですね・・・)
連帯保証人対策も、これと似たようなものです。
でも、叩かれたときに痛みを最小限にとどめるテクニックも豊富にありますので、
それを利用しない手はないでしょう。
一緒に勉強しましょう。

▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

【編集後記】
前号が2月13日でしたので、1ヵ月半ぶりのメルマガ発行になります。
(いつもながら不定期でごめんなさい。)
2001年1月に創刊してから5年2ヶ月が経過し、通算で113号になりますので、
毎月平均1.8回の発行頻度ということになります。
読者数は初年度は1000名前後でしたが、以後、ジリジリと微増し続け、
昨年から4800名前後でほぼ横ばいになっています。
宣伝や売り込みは一切せず、配信会社も「まぐまぐ」一本で浮気することなく、
自然増加のみを頼りに、ずっとここまでやってきました。
「借金」関連のカテゴリーでは、読者数トップ3に入るそうです。
「まぐまぐ」では2年前から殿堂入りしています。
著者の私としては、あまり気合いを入れて頑張って書いているわけではなく、
気が向いた時にしか書かないつもりでやってきたのですが、でも、
メルマガにはメルマガならではの特長があり、これはこれで面白い情報発信手段
で、楽しみにしてくれている読者さんも結構いらっしゃいますので、
これからも気長に、濃い情報を発信し続けたいと思います。

--------------------------------
【編集・発行責任者】 吉田猫次郎 (直メール: ooneko@nekojiro.net )
【発行システム】 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/
【マガジンID】 0000056856
--------------------------------

★今日の一言

私の親族も,連帯保証人になっています。(結構世の中にはいろんな意味で連帯保証人になっていると思います。個人的には「消費者金融会社の連帯保証人はお薦め出来ません,特に不動産担保ローンは論外でしょう!」,銀行か政府系は仕方ないのかも知れません。)

ここ数日,めまぐるしい日々が続いていて気が付けばもう3月末。本当に早い月でした。

明日からは4月,いよいよ本決戦の月に入ります。裁判も週2回?どうしよう・・・。仕事をしながら何処まで行けるかは未知ですが。「勇気で前進!」頑張ります。

|

« ■「借金と自殺」アンケートご協力のお願い! | トップページ | ■債権者側から見た場合 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ■「借金と自殺」アンケートご協力のお願い! | トップページ | ■債権者側から見た場合 »