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2006.04.17

■アイフル続報

メガバンクと一線 顧客対応おろそかに

 金融庁から全店舗を対象に業務停止命令を受けた消費者金融大手のアイフルは、ライバルのアコム、プロミスなどがメガバンクの出資を受け入れる協調路線を取っているのに対し、独立路線で収益拡大を目指していた。福田吉孝社長は、銀行業参入を検討するなどの積極経営を打ち出したが、その一方で、社員教育や顧客対応がおろそかになり、無理な取り立てなどの歪(ひず)みを生んだ可能性がある。

 福田社長は14日の記者会見で、「コンプライアンス(法令順守)重視ということで管理監督してきたが、厳しさが不足していた」と述べ、内部管理の甘さを認めた。また、強引な取り立てが行われた原因は「成果主義を求めすぎた結果」として、貸し付けや回収の実績に応じて賞与額を増減する制度を撤廃したという。

 ただ、再発防止策については、社員教育の徹底や社内管理の強化などを挙げるにとどまった。急成長を支えてきたビジネスモデルについては「変えるつもりはない」と断言した上、自らの進退についても「信頼回復に努めるのが私の責務」として、引責辞任する考えがないことを強調した。経営の基本路線は今後も変わらず、対策が効果を発揮するかどうかは不透明だ。

 福田社長は、19歳だった1967年に「松原産業」を創業し、消費者金融業を始めた。30年以上かけて、同社を東証1部上場、従業員6800人(連結ベース)の大企業に育て上げ、2005年3月期に757億円と過去最高の税引き後利益を上げた。

 アイフルの特徴は、個人向けの無担保ローンだけでなく、中小企業向け融資やクレジットカード業なども含めた「総合金融業」を志向してきたことだ。

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 ここ数年、積極的にM&A(企業の合併・買収)を手がけ、経営破たんした信販大手ライフを傘下に収めたほか、中小零細事業者向けの融資会社「ビジネクスト」を住友信託銀行と共同で設立した。

 また、第二地方銀行の東日本銀行に5・78%、中小企業向け融資に特化した日本振興銀行に3・5%出資するなど、銀行経営にも多大な関心を寄せてきた。

 しかし、こうした拡大戦略の背後で、最も重要な社員教育がおろそかになり、違法行為が横行する状況が生まれ、今回の行政処分につながった。

 委任状を無断で作成したとして処分された女性社員は、アイフルの社内調査に対し、「顧客の負担を軽減させたいということと、貸し付けをすると自分の評価につながるから」などと話したという。

 アイフルは、違法行為の芽となる「成果を求めすぎる社風」を早期に是正する必要があると言えそうだ。

(読売新聞ニュースより抜粋)

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20060417mh09.htm

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■債権者関係者のコメント

『裏キャッシング道!現役信販マンのカード業界ウラ話』のメルマガより抜粋

11日に実は、貸金業規正法絡みで、領収書などにいちいち利用者の契約年月日
や、契約金額など必要事項を書き込む手間を省く意味で、その契約者の契約番号
を必要書面に記載すれば省略しても構わないとした内閣府令が廃止され、即日で
領収書などに記載するように公布されました。

これも準備期間無しの出来事で、業界内で対応に大慌てになりました。

そりゃ、書いてないと法令違反で貸金免許取り消しになりますからね。

大変です。

普通は相当の準備期間を設けて業界全てが対応しやすいようにしながら改正して
いくのが、今までのやり方でした。

何か、異常なスピードで法律改正を進めていく金融庁の本当の狙いは何なのか?

それを見極めていく必要がありそうです。


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発行人  : Masa
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「まぐまぐ!」(ID:0000160251)

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★今日の一言

ここしばらくのアイフル関係の影響力はスゴイ!効果ですね。

今週・来週は裁判所へ・・・また忙しくなります。

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コメント

勇気さん、毎度です。 このところ貸金業界・金融庁・裁判所関係の情報が多く出されていますが、お互い訴訟も抱えているので、チェックだけでも忙しい毎日ですね^^ 5年ほど前には予想できない、自分と業界の変化となりました。 

投稿: N太 | 2006.04.19 14:52

N太さんもいよいよ佳境ですね^^本当に日進月歩の情報量です。連日のNHKニュースがさらに拍車をかけているので,消費者金融と提携している「銀行」も対応が大変そうです。今の私達は時に恵まれたのでしょう。一冊の書籍を信じてここまでこれました。N太さんも体に気を付けて頑張って下さいね^^今日やっと準備書面が1件出来ました(^^;)

投稿: yuuki | 2006.04.19 18:52

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