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2006.05.19

■カード会社・各社の苦悩

いわゆる「グレーゾーン(灰色)金利」の撤廃問題で、クレジットカード業界が揺れている。グレーゾーン金利でのキャッシングサービスが、収益の大きな柱のためで、撤廃は消費者金融業界と同様に死活問題。カード各社は、新たな収益確保に向け動き始めている。

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主なカード会社の売上高に占めるキャッシング収入

 グレーゾーン金利は、利息制限法の上限金利を上回り、超過すると刑事罰のある出資法の上限金利までの金利。多重債務者急増の一因とされ、出資法の上限引き下げなどで、両法の上限を一致させる方向で政府・与党内の議論が進んでいる。

 撤廃で売上高(営業収益)が200億~300億円減る――。先月28日の決算発表でUFJニコスが公表した試算が、波紋を広げている。同社の連結売上高(06年3月期)3208億円の約1割にあたる。18日に決算を発表したクレディセゾンも、撤廃なら「経常利益ベース(06年3月期連結711億円)で150億円くらい減益になる」(前川輝之副社長)と、衝撃が広がる。

 UFJニコスの場合、売上高のうちキャッシングが1318億円と全体の41%を占め、影響が大きい。売上高に対するキャッシング収入比率は、最大手のJCBなど銀行系は低いが信販系や流通系で高く、7割を超す会社もある。同日までに出そろった05年度決算でも「グレーゾーン金利」部分の過払い金返還は、各社の負担になっている。

 カード会社の収益は、買い物代金を決済するショッピングと、キャッシングを含む融資が柱だ。ショッピングは、利用者が一括払いを選択する場合が多く、カード会社にとっての収入は加盟店が支払う「買い物金額の2~3%程度」(業界関係者)の手数料がほとんど。薄利のショッピングに比べ、20%を超す金利が取れるキャッシングは魅力で、「無理な貸し出し競争をしているわけではないが、結果として収益の柱になっている」(イオンクレジットサービス)。

 カード各社は数百万人のカード会員を抱え、「年間100億円」(クレディセゾン)規模の巨額システム投資を続ける。「カード決済システムは社会の基盤。維持するのにキャッシングの収益は不可欠で、認めてもらわないと」と業界関係者からは不満も漏れる。

 最近の長期金利上昇で、カード業界には資金調達コストの上昇というマイナスも働く。「天井(貸出金利)が下がって床(調達金利)が上がれば、部屋を横に広げるしかない」(オリエントコーポレーションの上西郁夫社長)と、新たな収益確保は緊急課題だ。

 有力とされる収益確保策の一つが、金利を20%未満に抑えたローン専用カード。各社は優良顧客の囲い込みを目指すが、肝心の資金需要は不透明だ。限度額内ならいくら買い物をしても毎月の支払額が一定の「リボ払い」も、各社が普及に力を注ぐ。一括払いより手数料収入が増えるためだが、利用率はショッピングの5%程度にとどまるうえ、「支払額が一定のため借金している感覚が薄くなる」との批判があるのも悩ましい点だ。

(朝日新聞ニュース asahi.comより)

http://www.asahi.com/business/update/0519/003.html

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■小泉首相、慎重な検討求める・灰色金利の撤廃論議

 小泉純一郎首相は18日の参院行政改革特別委員会で、利息制限法の上限金利(15―20%)と出資法の上限(29.2%)に挟まれたグレーゾーン(灰色)金利の撤廃について「法律で決めるとヤミ(金融)がはびこる。貸す方も悪いが、借りる方も悪い。どういう影響が出るか、十分考えなければならない」と述べた。民主党の前川清成氏の質問に答えた。

 金融庁の有識者懇談会は4月に灰色金利の撤廃と、出資法の上限金利引き下げを提言したが、首相はなお慎重な検討が必要との考えを示したとみられる。首相は「難しい問題だ。借りる立場からすれば、金利は低い方がいい。だが、高くてもいいから借りたいという人もいる」と指摘、貸し手と借り手の双方の事情を踏まえた検討を促した。

(日本経済新聞ニュース NIKKEI NETより)

http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20060518AT2C1804Y18052006.html

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★今日の一言

カード会社を含めて,顧客の取り込みの為,各社金利の引き下げや融資枠の増額がされているようです。

ただ多重債務者の方にすれば貸し付けが出来なくなってくるので,返済オンリーで融資を受けれない取引が増えてくると思います。

小泉首相の発言も「賛否両論」からきた慎重発言と思いますが?

「法律で決めるとヤミ(金融)がはびこる。貸す方も悪いが、借りる方も悪い。・・・」とあるのは不思議です。それを解決していくのが立法府の役目では?

また国が「貸してくれない」のに国民を担保にした「赤字国債」を発行して,「借りている」のは少しおかしな論点と思うのは,私だけでしょうか?

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