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2007.07.21

■続報・・・7・19最高裁判決(分断に対して有力な判例・・・今回は3ヶ月以内)

‥‥……━★

こんばんは。

新潟中越沖地震の経過が詳しく報じられています。特に柏崎刈谷原発の惨状は想像以上でした。いくら自然の力と言えど,なかなか信頼回復となると・・・難しいですね。

被災地は,大雨が心配です。その後は真夏の炎天下も来ます。

被災者の方や応援者の方々のご健康をお祈り申し上げます。

さて,7・19最高裁判決の内容を「あさぎり様」が時間をかけて読み込まれて,コメント欄にて解説していただいていましたので,ご紹介させていただきます。

「あさぎり様」本当にありがとうございます。

いつも助かります<(_ _)>

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7・19最高裁の解説(「あさぎり様」からのコメント欄より転載)

今回の事案ですが、借換えにより新たに「借入申込書」「契約書」などがあることから、貸金業者側が契約の分断をいい、それに対して高裁も最高裁も、「1個の連続した貸付取引である」と判断したようです。

 
また3ヶ月間空いた後の取引(平成15年7月17日の貸付け)も、期間的に接着し、前後の貸付けと同様の方法・条件で行われたものであるから、「1個の連続した貸付取引である」としたようです。

(平成15年7月17日の貸付け)以外は、ごく単純な借換えですね。
はっきり言って、こんな単純な借換えすらも、別個取引だと主張したサラ側の無謀さにあきれます。これはあきらかに「1個の連続した貸付取引」ですよね。

<その借換え方法>(↓これのどこが別個取引なんだ!と言いたいですw)
返済の途中で、(従前の貸付金残額)+(追加貸付金)=(新たな貸付金)とし、
(新たな貸付金)-(従前の貸付金残額)=(追加貸付金)を交付し、
(従前の貸付金残額)は、すべて返済されたものとした。
○その際、書類上は、別個の貸付として「借入申込書」「契約書」「領収書」が作成されたが、
A(顧客)は、店頭で「即時書面審査」の上、(追加貸付金)が交付された。
○ 上告人(貸金業者)は、A(顧客)に、「約定通りの分割返済が6回程度行われる」と借換えを勧めた。

また、例外とされた(平成15年7月17日の貸付け)すらも、
①前回の返済から期間的に接着し(←たった3ヶ月ですよね)
②前後の貸付けと同様の方法と貸付条件で行われたものである
ということで、1個の連続した貸付取引と認められましたから、完済していても(解約はこの判決文ではわかりませんが)、空白期間が接着していたり、同条件なら1個の取引と認められることになるでしょうね。

それと、下記の文面は、最判H.19.6.7も最高裁ロプロも、引用していて「完済により別個取引かどうか?」とそれに伴う「充当問題」に関してよりいっそう強い武器になりそうです。

『当事者は、一つの貸付けを行う際に、切替え及び貸増しのための次の貸付けを行うことを想定しているのであり、複数の権利関係が発生するような事態が生ずることを望まないのが通常であることに照らしても、制限超過部分を元本に充当した結果、過払金が発生した場合には、その後に発生する新たな借入金債務に充当することを合意しているものと解するのが合理的である。
 上記のように、本件各貸付けが1個の連続した貸付取引である以上、本件各貸付けに係る上告人とAとの間の金銭消費貸借契約も、本件各貸付けに基づく借入金債務について制限超過部分を元本に充当し過払金が発生した場合には、当該過払金をその後の発生する新たな借入金債務に充当する旨の合意を含んでいるものと解するのが相当である。 
原審の前記判断は、これと同旨をいうものとして、是認することができる。
論旨は採用することができない。』

(コメント欄より転載ここまで)

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☆今日の一言☆

いつもながら,あさぎり風の解説はとても分かりやすいです。

なるほど・・・分断に対して(3ヶ月)は十分,一個の取引になるのですね。私もこの3ヶ月分がどうなったのかが,分かりかねていましたが同じ結論になっていたようです。

今後,分断に対して有力な判例になりますね。さらに長期間(接着力が有効なのは何ヶ月?)の場合でも,同様の最高裁判決が出ることを願わずにいられません。

(今夜はこれで失礼します)

追記:

そういえば2年前の7・19は記念日でした。業者は取引履歴の開示義務有りの最高裁判決がでた日と同じです。今回もこれが追い風になれば・・・。

http://www.hyogoben.or.jp/hanrei/hanreihtml/050719.html(最高裁キャスコ判決)

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