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2008.01.19

■平成20年1月18日最高裁判決の続報3・・・「最強法律相談室」様より(「総合的判断」のプラス・マイナスについて)

‥‥……━★

こんにちは。

昨日は沢山のコメントを頂きありがとうございました。バタバタしておりましたので,失礼もあったかと思いますが,ご容赦願います<(_ _)>

さて,日本経済新聞ニュース様にも

■「3年後の借入金の元本返済、過払い金充当認めず・最高裁」http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080118AT1G1802E18012008.html

『利息制限法の上限を超えて貸金業者に支払った過払い金を、同じ業者からの3年後の借入金の元本返済に充当できるかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第二小法廷(今井功裁判長)は18日、「完済から3年後の借り入れは別契約。過払い分を新規借入金の元本返済に充てることはできない」として、借り手側に有利の二審・名古屋高裁判決を破棄し、審理を同高裁に差し戻した。

 同小法廷は、複数回の借入金契約が「事実上一体の契約」ならば過払い分を後の借入金の元本返済に充当できると指摘。一体の契約かどうかは(1)借入金完済から次の借入金契約までの期間(2)利率など契約条件の違いの有無(3)契約書返還の有無――などを考慮すべきだとの初判断を示した。

 その上で今回のケースは完済から次の借入金契約まで約3年間が経過しているうえ、2つの契約の利率が異なることを挙げ、一体の契約と認めなかった。(01:37) 』

(ご紹介ここまで)

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とありますが,表面的に見れば確かに今後「3年という足かせ」が出来たようにとらわれた感がありそうです。

既報でご紹介した「あさぎり風解釈」http://gyakusyu.blog24.fc2.com/blog-entry-43.html#comment1064も含めて考えると・・・,

ただ「総合的判断を見てからにしなさい」と言っているのに,「3年は認めない」という解釈だけが先行してしまう恐れがありそうです。

「最強法律相談室(中村弁護士)」様が,より踏み込んで「総合的判断」のプラス・マイナスに関して,専門家の視点から書かれていましたので,続報としてご紹介させていただきます。なお,既にN太の『どっちもどっち』 様ブログに掲載されております。http://blogs.yahoo.co.jp/saiken_saimu/archive/2008/1/19

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今日も1・18最高裁判決の分析

(「最強法律相談室」様ブログ 1月19日付よりご紹介)http://blog.livedoor.jp/sarakure110/archives/2008-01.html#20080119

『昨日に引き続き1・18最高裁判決を少し分析してみよう。
 充当の可否に関して最高裁が例示した判断基準は以下のとおり。
 ① 第1の基本契約に基づく貸付け及び弁済が反復継続して行われた期間の長さ、

 ② これに基づく最終の弁済から第2の基本契約に基づく最初の貸付けまでの期間、
 ③ 第1の基本契約についての契約書の返還の有無、
 ④ カードが発行されている場合にはその失効手続きの有無、
 ⑤ 第1の基本契約に基づく最終の弁済から第2の基本契約が締結されるまでの間における貸主と借主との接触の状況、
 ⑥ 第2の基本契約が締結されるに至る経緯、
 ⑦ 第1と第2の各基本契約における利率等の契約条件の異同、

 ①は、第1取引の反復継続の期間が長ければ長いほど、充当にはプラス評価だということだろう。言われてみればなるほどとも思うが、従来あまり重視されなかった基準だろう。

 ②は従来よく議論されてきた空白期間のこと。今回の事件では空白期間が3年間だったことをマイナス評価にしているように読める。他方昨年の最高裁判決は3ヶ月の空白期間を「接着」していると評価しているので、今後はその中間のどのあたりが分かれ目なのかが議論されるだろう。

 ③は、契約書が返還されていなければ、プラス評価ということか。しかし契約書が返還されていなければ、契約は続いていると考えられるから、契約書の返還がない場合は、他の基準がマイナス評価でも、充当を認めてよいと思われる。但し裁判では、返還した、しないの水掛け論の応酬になる可能性が高い。返還したことを記載した帳簿や電磁記録を出せとサラ金に迫るべきだろう。

 ④も③と同様に、カードが引き続き使用できる状態にしておきながら、契約が終了したというのはおかしいだろう。

 ⑤は、わかりにくい表現だが、例えば第1取引終了後に、サラ金から借入れ再開をすすめる連絡を受けている場合は、プラス評価になるだろう。

 ⑥は、例えば第2取引開始時の与信調査の有無、程度はここに含まれるだろう。与信調査をほとんどしていない場合は、もちろんプラス評価である。

 ⑦は、契約条件が同一ならばプラス評価ということだろうが、契約の継続中でも契約条件を変更することは珍しくないから、多少の変更をマイナス評価にすべきではないだろう。その意味では、この事件で、利息・遅延損害金の利率変更をマイナス評価しているのは賛成できない。』

(ご紹介ここまで)

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☆今日の一言☆

私もN太氏同様,⑦については契約時期も考慮すれば,変動があっておかしくないと思いますが・・・。結局高裁が今回の判決を出す事になるのでしょうか?何か不思議ですね???

(取り急ぎ失礼します)

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コメント

yuuki様

充当の可否の判断基準ですが、確かに私も、この中村先生の①~⑦っていう書き方を見て、一瞬、「あれ?似てる」とか思いましたw
でも絶対偶然ですよ。ただ単にこういう①②③・・みたいな書き方のほうが、わかりやすいと誰でも思いますもんね。
それにお忙しい中村先生が、素人さんのブログまで見るお時間は、ないでしょうね。
でも、同じような書き方を見るだけで、なんか嬉しいですw

それにしても、つばさ様の事案・・・
この①~⑦を一つ一つ見ていくと、
「①はまあいいとして、②はダメ、③は・・ダメだ、④は・・ダメだ、あらー⑤も⑥も⑦もダメじゃん」みたいな・・・
「特段の事情」を探せ!→そこが、充当合意があった。となり、充当できる!
・・・って、「特段の事情、なーーい!」っていうかんじで。
いくら、差し戻しでも、ここまで条件をはっきり示されちゃたら、取るとこないです(-"-)

まだつばさ様が、控訴をどうされるかのお返事を聞いていませんので、無駄になっちゃうかもしれませんが、それでも今、「上申書」と「控訴理由書」をボチボチ作っています。
もーう、そのこじつけが苦しい苦しいw
でも、もう少しで、長い戦いが終わるのですから、がんばります!

※この最高裁判決は、私にとってはやっぱり「裁判官のアホーー!」ですwまあ、3年間っていうのは、一般的にも、いろんなことがリセットされる期間ではありますから、もっともだとも、思いますが。

投稿: あさぎり | 2008.01.20 11:28

あさぎり様

こんにちは。
そうですね・・・偶然と考えるのが自然かもしれませんね^^;

ただ,あさぎり様は私が知っている中では,以前あさぎり様からのコメント内容で,「中村弁護士」様が準備書面の書き方で「褒められた」方です^^

私としてはそれも踏まえて,つい考えさせられました。

それにしても,つばさ様の案件は大変苦しい闘いですね。あさぎり様の言われるように,あと少しのようにも思います。

今回の最高裁判所の判断は,昨年の2・13で言われていた「特段の事由」が「総合的判断」であると一年越しの回答だった様な気がします。

あさぎり様のお怒りもごもっともと思います。
ただ,今回の事案は3年でしたが,これが9年位の高裁判決だったら・・・3年?4年?・・・9年9ヶ月までが範囲だったような気がします。

いずれにしても,「利息制限法」違反は「容認できない判決」が欲しかったですね。

今後,つばさ様の案件のような場合は「損害賠償請求訴訟」へシフトしていければよいのですが・・・。

貸金業規制法以後でも「利息制限法」違反であることは変わりないのですから。

神戸地裁の判決しかありませんが,逆にいえば「神戸地裁」の判例しか無い?事になるかと思います。どこかで負けた判例があるのかも知れませんが・・・これは裁判しないと分からない事ですね。

長々となりましたが,あさぎり様も昨年から大変な中,本当にお疲れさまです。

今日明日は雪が降る一日のようです。お体をくれぐれも大切に。

yuuki。

投稿: yuuki | 2008.01.20 12:24

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