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2008.05.10

■新「過払い金返還」訴訟へ時代はシフト3・・・(時効10年の壁を破り・貸金業規制法の施行後でも架空請求・不法行為)+追記(判決文の所在)

‥‥……━★

こんにちは。

日本列島は,すっかり季節が戻ったようですね。

戻るといえばアエル関連でバタバタしていた時期に,以前から有名な「判決」があったようです。

取り敢えず,ブログ記事やメルマガ等から収集しましたのでご紹介させていただきます。なお「判決文や事件番号」は不明です。

ご存じの方がいましたらコメント欄へお知らせ頂けましたら幸いです<(_ _)>

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追記:(5月12日)

コメント投稿欄へ「かきごおり」様から「事件番号」の情報がありましたので追記させていただきます。http://yuuki.air-nifty.com/go/2008/05/post_ee51.html#comment-31401929

『松山地裁西条支部(サンライフ)の事件番号は「平成19年(ワ)第160号」です』

「かきごおり」様,貴重な情報ありがとうございました<(_ _)>

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貸金業者に不法行為 過払金相当額の賠償命じる 松山地裁

(「司法書士ブログ@mitani」様 3月22日付よりご紹介)http://blog.livedoor.jp/kozomitani/archives/65031198.html

『 多重債務・貧困対策NEWSNo.11 2008.3.22   
発行 全国クレジット・サラ金問題対策協議会(代表幹事 弁護士 木村達也)

☆貸金業者に不法行為 過払金相当額の賠償命じる 松山地裁

 
 松山地方裁判所西条支部(中嶋功裁判官)は、18日、貸金業規制法施行(昭和58年11月)後の昭和60年1月に取引を開始し平成5年11月に取引を終了した貸金取引について、貸金業者(サンライフ株式会社・プロミスの子会社)による利息制限法超過利息の請求が「架空請求」であると認め、業者に対し総額約85万円の支払を命ずる画期的判決を下した。貸金業規制法施行後の取引について過払金相当の損害を認めた判決は全国で初めて。

 
 借主側からの過払金返還請求が活発になるのに対抗し、貸金業者側では、取引が分断していると主張したり、10年以上前の過払金返還請求権は時効消滅しているなどと主張したりして、違法利益の吐き出しに抵抗している。これに対し、貸金業者の利息制限法超過利息の請求が不法行為であると認められれば、こうした貸金業者の抵抗を一蹴できる可能性がある。これまで、一定の要件のもとに利息制限法超過部分も有効な弁済とみなすという「みなし弁済」規定を導入した貸金業規制法の施行前の事案において、貸金業者の架空請求・不法行為を認めた判決が神戸地裁などで出されていた。今回の西条支部判決は、同法施行後の貸金取引であり「みなし弁済」の可能性が抽象的にはあった取引についても、利息制限法超過利息の請求は、架空請求・不法行為であると断じた。不法行為が認められなければ、取引が終了した平成5年から10年以上が経過している今回の事案では、消滅時効により貸金業者が返還を免れる可能性があった。

 
 西条支部判決は、違法利益の支払いが事実上強制されていたこと、取引が9年もの長期に及ぶこと、経済的弱者を保護するための強行法規である利息制限法の違反が問題になっていること、借主の困窮や浅薄に乗じていた側面も否定できないことなどから、支払の強制(強迫、恫喝、威迫、困惑、欺罔による請求等)はしていないとの貸金業者の弁明を退け、不法行為上の違法性を認定した。また、過払金と年5%の過払元金に相当する金額自体が損害であると認め、不当利得(過払金返還)請求の法律構成と同じ結論を導いた。

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■「松崎弁護士の今からでも間に合う借金整理法!」(メルマガ)

第285回 お金を借りる(284)(2008年4月21日発行よりご紹介)http://archive.mag2.com/0000097840/20080421185833000.html

『目次
・強行規定である利息制限法を超えた利息の請求は架空請求であり、不法行為に該当するとして、サンライフ株式会社に不法行為の損害として、過払金約85万円の支払いを命 じた判例

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  平成20年3月18日、松山地方裁判所西条支部は消費者金融のサンライフ株式会社に,過払い金など約85万円の支払いを命じる判決を出しました。

 
  サンライフ株式会社は、「貸金業法43条のみなし弁済が成立するとの認識で原告から弁済を受けていたもので・・・架空請求や告知義務違反には該当しない」、「過払金を受領したこと自体が原告の権利又は法律上保護される利益を侵害して不法行為が成立することはない」、「(債務者には)個々の弁済の都度、利息制限法の利率を超える約定利息を支払っているとの認識があり、損害を認識していたといえる」、「最終弁済日である平成5年11月21日からすでに10年以上経過している本件では・・・全て時効により消滅している」などと主張していました。

 
  しかし、松山地方裁判所西条支部は「利息制限法は強行規定であるので、約定利息を合意しても制限超過利息が無効であることは明らか」とした上で、「法律の素人である原告については、利息制限法、貸金業法及び充当計算をする裁判例等を認識していたとは考えられず・・・合意された約定利息が法律上も有効であると誤信したまま支払を継
続してきたものと推認される」から「約定利息を継続的に請求し続けてそれを受領していたのは・・・不法行為上の違法性を有するといわざるを得ない」としました。

 
  消滅時効の主張について、同裁判所は「民法724条の被害者が損害を知った時というのは、被害者が損害の発生を現実に認識した時」とした上で、この債務者が「損害を認識したのは、多重債務に苦しんだあげく、弁護士に相談し、弁護士から被告に対して取引履歴の開示が要求され、平成19年6月20日に開示され、同時点以後において弁護士が充当計算を行った結果、過払金が発生しており、損害を被っていたことが判明した時点と認められる」として、「損害賠償請求権が時効により消滅していることはなく、消滅時効の被告の主張は理由がない」と判断しました。

 
  そして同裁判所は、不法行為による損害として、昭和60年1月31日から平成5年11月12日までの取引を全て一連に計算した過払い金など約85万円を支払うようサンライフ株式会社に命じました。

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「松崎弁護士の今からでも間に合う借金整理法!」(ID0000097840)
第285回 2008年4月21日発行
発行者 松崎龍一
メールアドレス info@bell-law.jp
ホームページ  http://www.bell-law.jp/
このメールマガジンは、『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/
利用して発行しています。
解除は http://www.mag2.com/m/0000097840.htm からできます。』

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追記:(8月8日)

兵庫県弁護士会 消費者問題判例検索システム様に判決文がPDFで掲載されています。

080318 松山地裁西条支部 架空請求

http://www.hyogoben.or.jp/hanrei/hanreihtml/080318.html
080318 松山地裁西条支部 架空請求 ●松山地方裁判所西条支部平成19年(ワ)第160号不当利得返還請求事件(平成20年3月18日判決) ●裁判官 中嶋功 ●代理人 菅 ●要旨 ◎ 不法行為の成立 被告は,原告に対し,法律上も支払義務のない支払いについて,受領する権限もないことを認識しながら,充当計算を行ったり,過払いの告知をしないまま約定利息を請求し続け,元本消滅後もあたかも残元本が存在していることを装って支払いを請求して,それを受領していたものと認められることから,元本が消滅するまでは,利息制限法所定の利率を超える支払分(ただし,当然に残元本に充当されると考えられるため,充当によって元本が全て消滅するまでは,不法. . .

PDF→ http://www.hyogoben.or.jp/hanrei/pdf/080318.pdf

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☆今日の一言☆

「サンライフ」はプロミスの子会社になります。その「プロミス」はご存じのように「神戸地裁」「名古屋高裁」で既報でご紹介したように「不法行為」の判決が出ています。

松山地方裁判所西条支部(中嶋功裁判官)は,以前にもご紹介させていただきましたが有名です。(判決文内容が素人にも分かりやすく書かれています)http://www.hyogoben.or.jp/hanrei/hanreihtml/070420.html

今回の記事は「ベル法律事務所」様をご紹介した時に書けば良かったのですが・・・見落としていました。また「判決文」を検索していましたが,見つける事ができませんでした。

司法書士・弁護士さんの間では有名なのかもしれません?

「判決文」がネット上で見れないのが残念ですが,「勇気」をもらえる「判決文」が出ていることは大変嬉しく思います。

通常過払い金の時効は「10年」ですが,不法行為なら「20年」になります。

皆さん頑張りましょう!

なお「判決文」等の情報がありましたら,追記させていただきます。

(取り敢えず失礼します)

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コメント

こんばんは。
本人訴訟で10年時効案件を3件抱えて、現在、勉強中のガンバ!です。
いつも参考にさせていただいています。
早速ですが、「架空請求・不法行為」以外にも10年時効を突破するための、論法&判決が最近、ありました。
知っていたら、ご免なさい <(_ _)>

2008.04.28 第1取引によって発生した過払金を債務者が当時知っていれば新たな貸付は受けないのが通常であるから、第2取引は錯誤により無効であるとして、プロミス株式会社に過払金約139万円の支払いを命じた判例
 平成20年3月31日、岐阜地方裁判所多治見支部は消費者金融大手のプロミス株式会社に、過払金など約139万円の支払いを命じる判決を出しました。
 プロミス株式会社とこの原告は、遅くとも昭和55年12月26日から昭和59年12月6日にかけて取引をし(以下取引①)、これをいったん完済した後、約8年後の平成4年12月14日から平成13年4月3日まで取引を繰り返しました(以下取引②)。そして、取引①終了時点で既に30万円以上の過払金が発生していました。
 岐阜地方裁判所多治見支部は「過払金が発生しており、借主が貸金業者に対し、その返還請求権及びこれに対する法定利息の支払請求権を有するにもかかわらず、借主が上記請求権を行使せず、かえって、制限利率を上回る利率で更に新たな借入を継続するといった、借主にとって客観的合理性を欠き、不利益な行動に出る事例が発生しているが・・・借主が当該継続的金銭消費貸借取引から享受することのできる新たな借入の利益と比較して、貸金業者に対し有する既存の過払金が相当高額に達している場合には、借主は、過払金発生の事実を知っていれば、当該過払金の返還を求め、制限利率超過の利率による新たな借入を行なわないのが、その通常の意思に合致するものと認めることができる。したがって、このような継続的金銭消費貸借取引においては、過払金返還請求権の存否は、借主にとって当該取引を継続すべきか否かの判断に当たり、重要な要素になっていると認めるのが相当であって、この理は、同一の基本契約に基づく継続的金銭消費貸借取引を継続する場合に限らず、一旦このような取引を中断した後、別個の基本契約に基づき、再び同種の取引を開始する場合にも当てはまるというのが相当である」としました。
 そして「本件取引②を開始した平成4年12月14日当時、・・・少なくとも30万円以上の本件①過払金を有していたところ・・・本件取引②の最初の借入額が10万円で、以後の借入額も最大12万4000円にとまるのを比較しても、十分に大きな金額に当たると認められる」、「本件取引②の開始時点で、本件①過払金の存在を知っていれば・・・制限利率超過の高金利で、本件取引②の最初の10万円の借入を受けることはないのが通常であって・・・取引の可否を左右するに足りる重要な動機の錯誤が存在したと認めるのが相当である」としました。
 そして同裁判所は、「本件取引②のかかる各借入は、いずれも無効であり、またその適法性を前提とする各弁済も、有効な弁済とは認められない」として、取引①によって発生した過払金と、取引②の貸付と弁済を古いものから民法512条、489条に従って対等額で消滅させて生じた過払金約139万円の支払をプロミス株式会社に命じたのです。

以上です。第二取引が「錯誤無効」という考え方ですね。
これも、主位的主張(不当利得)と予備的主張の二段階方式?での提訴なのかは分かりませんが、判決文等入手できるようなら
うれしいですね。
ではでは・・・

投稿: ガンバ! | 2008.05.11 19:44

(先の記述に誤りがありましたので,訂正版になります)

ガンバ!様

早速の貴重なコメントありがとうございます。またいつもご覧頂き恐縮です。

3件ですか・・・大変でしょうが,初めの1件が肝心ですね。是非勝ち取って下さいね。また,経過も頂ければ嬉しいです。

上記の件ですが,名古屋高裁の件とてっきり勘違いしてしましました。私も「ベル法律事務所」HPを見ていたつもりでしたが,名古屋高裁と勘違いしておりました<(_ _)>

なお「ガンバ!」様のコメントで「シフト2」が重複していたのに気がつきました。「シフト3」に変更させていただきました。お礼申し上げます<(_ _)>

なお過去記事から,名古屋高裁の記事を再度ご紹介させて頂きます。

■新「過払い金返還」訴訟へ時代はシフト2・・・「過払い金返還請求について札幌・大阪に続き,名古屋高裁(プロミス)も不法行為構成を認めた判例」+アエル㈱情報「追記」
http://yuuki.air-nifty.com/go/2008/03/post_f25f_4.html

今回の「ガンバ!」様の投稿記事を,「シフト4」にてご紹介させて頂きます<(_ _)>

また,詳細な情報が分かりましたらご連絡いただければ幸いです。

(今夜はこれで失礼致します)

投稿: yuuki | 2008.05.11 22:46

こんばんは、コメントのお礼がてらこちらに来ました。

ガンバ様のコメントとても貴重ですね!錯誤無効・・・そういう戦い方もあるのだと感心しました

さて本日の読売新聞で多重債務に関する記事がありました。

それは地方は弁護士等も過疎であり多重債務解消に地域格差があるというものでした。紹介されていた中には自ら命を絶たれ方のことがあり実は過払いであって死ぬ必要なかったという記事もあり痛々しいの一言に尽きます。

注釈で過払いについて説明ありましたので全国紙ですから相当な影響あるかと思います。ただそれでもやはり自分のことに置き換えて考えられる人は少ないだろうと思います、今回手伝いすることとなった旦那さんのように・・・

yuuki様のブログは私のとても貴重な情報源です。肌寒い日が続きますが体に気をつけ更新がんばってください。毎日更新楽しみにしています

投稿: nanaiti | 2008.05.12 00:49

nanaiti様

丁度投稿した時に気がつきました。いつもありがとうございます(^^)

そうですか・・・より多くの方が目にしていただきたいですね。

nanaiti様のご活躍!これからもより多くの方を導いてあげて下さいね。

「過払い」もしくは「残債務」が少ないのに「自殺」をされる方も少なくありません・・・。

nanaiti様もお体を大切に頑張って下さいね。
ここ数日はさすがに「体調管理」が大変ですが(^^ゞ

お互い頑張りましょう!

(今夜はこれで失礼します)

投稿: yuuki | 2008.05.12 01:28

こんばんは。
いつも拝見させていただいております。

私も10年の時効案件があります。これから頑張ろうかと思って、こちらのブログも参考に勉強しています。

情報を入手しましたのでご参考に。

松山地裁西条支部(サンライフ)の事件番号は「平成19年(ワ)第160号」です。

また、岐阜地方裁判所多治見支部(プロミス)は「平成19年(ワ)第173号」です。

判例HPには掲載されてないようですね。
この情報は、ベル法律事務所さんがメール質問で丁寧に教えてくれました。

対応はとても親切でしたよ。
それではまた。

投稿: かきごおり | 2008.05.12 19:58

かきごおり様

遅くなりましたが,大変貴重なコメントありがとうございます<(_ _)>

そうですか・・・判決文は無理でも,事件番号が分かればとても信憑性が高くなりますね。

それから,いつもご覧頂きありがとうございます。
10年時効問題は,段々資料が出てきていますね。

早速,事件番号につきまして追記UPさせて頂きます。

今後も情報等ございましたら,よろしくお願い申し上げます<(_ _)>

取り急ぎお礼まで。

(今夜はこれで失礼します)

投稿: yuuki | 2008.05.13 00:12

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