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2008.06.29

■過払金の消滅時効の起算点は清算到来時(広島高裁・プロミス判決)・・・(「最強法律相談室」様ブログよりご紹介)

こんばんは。

先日,広島高裁にてまた画期的な判決が出されました。

「最強法律相談室」様が対プロミス裁判において,「過払金の消滅時効の起算点は清算到来時」とされた内容です。2008年1月18日最高裁判決以降の高裁判決では最新になります。

「Q&A過払金返還請求の手引き 第3版」が出る前なら,間違いなく収録されていたと思いますが・・・。

それでは,ご紹介させていただきます。

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過払金の消滅時効の起算点は清算到来時

(「最強法律相談室」様 6月27日付よりご紹介)http://blog.livedoor.jp/sarakure110/archives/51171129.html

『 

昨日、広島高等裁判所第4部で、過払金の時効の起算点について、計算上の発生時から個別に進行するのではなく、取引の終了時から全体として進行する旨の判決が出た。
 少し長いがポイントを引用する。

「本件基本契約に基づく貸付が繰り返しなされることが予想され、それを前提とする本件充当合意が上記のような内容であることからすれば、ある時期において一定の過払額が計算上発生するにしても、これは浮動的なものであって、直ちに返還請求の対象となることが予定されてはおらず、過払額が確定しこれが請求可能となるのは、本件基本契約が終了するか、これと同視できる事由が生じた時点(以下「清算到来時」という)と解するのが当事者の合理的意思に合致するというべきである。 
 けだし、本件基本契約は。契約当事者双方が、上記のような内容に意義を認めて合意したと認めるべきであるから、借主としては、同契約を継続したまま過払金の返還請求権を行使することなどはもともと予定せず、弁済を継続しながら必要に応じて新たな借入れを起こすものであり、一方、貸主としても、それを前提に返済を受け入れ、新たな貸付に応じているものと解されるからである。 
 また、上記過払金をその発生の時点において請求することに法律上の障害そのものがあるとはいえないが、被控訴人は、本件基本契約に基づき、上記のように認識し予定しているとみるべきところ、同契約による借入枠の利用ができる立場にありながら、その一方で、計算上発生した過払金(その発生を具体的に認識すること自体困難と推定されるものである。)の返還請求権を行使すべきとすることは、もともと被控訴人の自由にゆだねられるべき判断を事実上制約し、意図しない結果を招来させる(借入枠を放棄することにつながる。)ものであり、本件基本契約の趣旨にも反し、被控訴人にとって、その権利行使は極めて困難というべきであって、これは、権利の性質からして、法律上の障害と同視できると解するのが相当である。 
 したがって、清算到来時をもって「権利を行使することができる時」(民法166条1項)にあたるとみるべきであり、本件の場合は、結局、第2取引の終了時である平成18年12月14日から消滅時効が進行することになる。」

 最高裁の明確な判断が出ておらず、下級審の判断も分かれていたので、広島高裁4部のこの判決は高く評価したい。
 時効をちらつかせて、返還する過払金の額をを不当に値切っていたサラ金には痛打となるだろう。

 なおこの判決では取引の個数も原審では争点となっていたが、プロミス側は控訴審で一連一体であることを争うのを放棄し、時効の論点だけに絞って判決となった。
 判決の全文はHPで紹介する。 』

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判決の全文は「最強法律相談室」様HPhttp://www.sarakure.jp/hanrei.htmlに掲載されています。

④平成20年6月26日 広島高等裁判所第4部 判決

プロミス
過払金返還請求権の時効の起算点に関して、過払金の発生時から個別に進行するのか、取引終了時に全体として進行するのかが争点となった。最高裁の明確な判断が出ておらず、下級審の判決も対立しているこの論点に関して、本判決は、後者の見解に立つことを明確に示した。

PDF→http://www.sarakure.jp/images/hanrei1/4.pdf

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プロミスは上告を断念したようです。

追記:7月11日付

プロミス 上告断念 勝訴判決確定へ

(「最強法律相談室」様ブログ 7月11日付よりご紹介)http://blog.livedoor.jp/sarakure110/archives/51175754.html

『先日紹介した広島高裁の判決(対プロミス)について、本日プロミスから上告はしない旨の連絡が入った。
 時効の起算点という重要論点について、最高裁の判断をもらえないのは少し寂しい気もするが、早期の入金を待ち望んでいる依頼者には朗報だろう。

 HPには掲載していないが、この裁判の原審である山口地裁周南支部でも同趣旨の判決が出ている。原審の判決も見たいという要望が何件かあったので、近日中に追加でUPする予定。

追記2:原審がUPされていました。

⑤平成19年12月19日 山口地方裁判所周南支部 判決
プロミス
④の判決の原審である山口地裁周南支部の判決。平成19年6月7日の最高裁判決を踏まえて、「借主としては取引終了時点において借入金と過払金を精算すれば足りると考えるのが通常である」「権利の性質上借主が不当利得返還請求権を行使することが現実に期待することができない」としている

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[ご参考①]

兵庫県弁護士会HP http://www.hyogoben.or.jp/hanrei/ 

「消費者問題判例検索システム」様より

1. 071031 名古屋高裁 プロミス 完済後再貸付と消滅時効
http://www.hyogoben.or.jp/hanrei/hanreihtml/071031.html
●裁判官 満田明彦、野々垣隆樹、浅田秀俊(2部) ●代理人 瀧ほか ●原審 名古屋地裁一宮支部 平成19年(ワ)第58号 ●要旨 ●要旨 過払金債権の個数につき1個説をとり、消滅時効の個別進行説をしりぞけ、消滅時効の起算点を取引終了時とした判決。 ●担当弁護士のコメント ◎ 原審で、過払金債権の発生・消滅時効の進行につき、個別進行説をとり、10年前に発生した過払金は時効で消滅しているとの判決の控訴審判決。 ◎ 本控訴審判決は、最高裁判所平成19年6月7日判決,同19年7月19日判決に依拠して,「本件各貸付けは,前記説示のとおり本件基本契約に基づく1個の連続した貸付取引であり,前記認定の事実関係によれば,本件基本契約に基づく債務の弁. . .

2. 071219 名古屋高裁 アコム
http://www.hyogoben.or.jp/hanrei/hanreihtml/071219-n.html
取引の個数は1個とし、当然充当も認めた。過払金債権が1個であることから、取引終了時まで、過払金額が確定せず過払金返還請求権を現実に行使することは期待できないので、最終取引日の翌日を過払金債権の消滅時効の起算点とした。 ◎ アコムのマルイト時代、すなわち昭和45年頃から間断なく取引が続いている事案。証書貸付方式から、基本契約貸付け方式に切り替わったが、「基本契約締結の有無にかかわらず、長年にわたり、同様の方法で反復継続して行われ、各貸付が、前回の返済から時間的に接着し、前後の貸付と同様の方法と貸付条件で行われたものであると認められるから1個の連続した取引」と認定し、残高がゼロ円となった時点で発生した過払金を. . .

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[ご参考②](PDFはありません)

[メルマガ『松崎弁護士の今からでも間に合う借金整理法』バックナンバー(ベル法律事務所)様よりご紹介]http://www.bell-law.jp/mag_backnumber/index.html

2008.05.12 プロミス株式会社の消滅時効の主張は失当であるとして、福岡高等裁判所那覇支部が同社の控訴を棄却した判例http://www.bell-law.jp/mag_backnumber/20080512.html

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☆今日の一言☆

「最強法律相談室」様,判例をUPしていただきありがとうございます。きっと「本人訴訟型」で闘っている方にとりまして追い風になるかと思います。

プロミスは高裁まで争ってきます。ある意味でスゴイと私は思います。

「消滅時効の起算点」について最高裁から明確なご判断が早く出ればよいのですが・・・。

(取り敢えず失礼します)

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

yuuki様
こんにちは。
今日は過払いにもなんにも関係のない話をさせてくださいm(__)m
一つ心理テストをば・・・
答えてくださいね。

世界が滅びました。そして、一艘の舟があります。
あなたは、その舟にのって、逃げだすことができます。
そして、残っている動物の中から、一つだけ選んで連れて行くことが
できます。
1.馬
2.羊
3.トラ
4.くじゃく
以上の中から、どの動物を連れていきますか?

yuuki様の答えは?
(たまには、遊びましょうw)

投稿: あさぎり | 2008.07.04 17:30

あさぎり様
こんばんは(^^)

答えは5.犬です・・・あっ無かった!
近いので1.馬です(^^;)

あさぎり様には何か見通されているような気がします(女性のカンは凄いですね)

最近,心身ともに夏バテしてました・・・。
先月30日は,アエルもそうでしたが,いろんな会社もこの時期までに決算を出していたようです。

私も,ある金融会社の動向が気になって,やっきになって関連先の情報収集をしていましたので・・・正直疲れてしまっていました。

金融庁へも文句!をいいましたが・・・どうも「情報」の提供だけに終わったようです。
まだ何とか逃がさないようにとは思っていますが・・・。詳しくは,また後日に書ければ・・・と思っています。

それはさておき,あさぎり様にお願いがあります。詳細は分かりかねますが,逆襲様の所にあさぎり様の姿がないと,個人的にもやはり寂しいです。。。

何と言っても,あさぎり様の勇姿がいつも楽しみの「ファン」の一人ですから(^^;)

それから,最近決めた事なのですが,「シンデレラ時間」を目標にしています。
いろんな面で家族にも迷惑をかけているのと,夏バテに向けて?の体勢づくりです。

記事のUPもと思っていますが,ちょっと最近乗り気でなかったのと,インパクトのある記事を待っていたのですが,空振り状態で少し待ちくたびれました。

また,これを機会にUPもしていきますね。

先ずはお礼まで<(_ _)>

投稿: yuuki | 2008.07.04 23:21

yuuki様

こんばんは。

>最近,心身ともに夏バテしてました・・・。

そうでしたか。じゃあ、たまにはこんな遊びもよかったのですね。
ところで、心理テストですが、あれは「その人が一番何を大事に思っているか?」だそうです。

1.「馬」を選んだ人=「仕事」が一番大事な人

私もこれでしたが、私の弟の奥さんもこれでした。yuuki様もですね。逆襲様もでした。

これは「理由」の違いでも何が大事かが変わってくるようです。
例えば、私は、
「滅びた世界の中、これから自分が生きていくのに、物を運ぶにしろ、移動する足にしろ、実質的に役に立つから」で、
弟の奥さんは、
「馬が一番、気持ちが分かりあえる気がしたから」ってことで、「仕事」が大事というより理由からして、「愛情」を一番大事にしてそうです。
つまり、同じ「1.馬」を選んだのでも、「仕事」が大事だと思った人と、「愛情」の面で選んだ人がいるみたいです。
yuuki様と逆襲様は、同じことをおっしゃっておられます。
「犬」を選びたかったけど、近いからということで「馬」を選んだわけですから、「仕事」より「愛情」なのでしょうね。

2.「羊」を選んだ人=「愛情」が一番大事な人

私の弟や妹のだんなさんがこれを選びました。

理由は、「寒さをしのげそうなのと、羊と身を寄せ合って生きていこうと思ったから」だそうです。
まさに、愛情っていうあったかいものを求めてたのかな。

3.「トラ」を選んだ人=「プライド」が一番大事な人

主人や私の妹がこれを選びました。

理由は、
「滅びた世界で、これからのサバイバルゲーム、いろんな敵に立ち向かっていかなければならない中、強い味方が必要、つまり戦っていくための“武器”が必要だから。」というものでした。

4.「くじゃく」を選んだ人=「お金」が一番大事な人

これは、意外にもつばさ様がこれでした。

う~ん、なかなかおもしろいです(笑)

逆襲様やつばさ様とは今も時々、メールしてますよ。

投稿: あさぎり | 2008.07.05 00:16

あさぎり様

そうですか,同じでしたか(^^;)
どこか共通点が在るのかも知れませんね。
深層心理は言い当てて妙ですね・・・。

「逆襲」様の件,了解です(^^ゞ

遅くなりましたが,お礼まで。

投稿: yuuki | 2008.07.05 14:16

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