« ■過払い金問題の「潜在化」と「顕在化」のせめぎ合い・・・(「最強法律相談室」様ブログより) | トップページ | ■三和ファイナンス情報20「取引履歴の開示遅れには慰謝料」・・・(メルマガよりご紹介) »

2008.08.04

■金融庁発表の「ヤミ金融業者に係る最高裁判決の概要について 」・・・認識に抗議します!

‥‥……━★

こんばんは。

金融庁HPに「ヤミ金融業者に係る最高裁判決の概要について 」が本日発表されました。

先日のヤミ金に対する「最高裁判決」を踏まえての通達?のようですが・・・残念ながら現場サイドに混乱が生じると思われます。

つきましては「訂正」が出るのを待ちたいと思います。

先ずは,問題の「お知らせ」(通達?)をご紹介させていただきます。

金融庁HPから入り,

「改正貸金業法・多重債務者対策について」の一番下にある「お知らせ」http://www.fsa.go.jp/policy/kashikin/index.html

---------

ヤミ金融業者に係る最高裁判決の概要について

(金融庁HP 8月4日付より)http://www.fsa.go.jp/policy/kashikin/yamikin/index.html

平成20年6月10日、「ヤミ金融業者が著しく高利で貸し付けた場合、利息分だけでなく、支払った元本・利息の全額を損害として請求することができる」旨の判断が最高裁において下されましたので、概要を公表します。

なお、金融庁が作成した「多重債務者相談マニュアル」の中にも「ヤミ金融の行為が極めて悪質であるなど、個々の事情によっては、貸付け自体が公序良俗に反することとなり、元本自体も民法上の不法原因給付に該当すると判断され、ヤミ金融に返す必要がない場合もある」との記載があり、今回の判決は、この点についての一つの例となると考えられます。

(最高裁判決の全文は、以下をご覧ください。)

お問い合わせ先

金融庁 Tel 03-3506-6000(代表)
総務企画局企画課信用制度参事官室
(内線2648)

---------

下記は,PDF(最高裁判所平成20年6月10日判決の概要)の抜粋です。

『     最高裁判所平成20年6月10日判決の概要

【ポイント】

・ ヤミ金融業者が借主(被害者)に著しく高利(年利数百%~数千%)で貸し付けた場合、ヤミ金融業者は元本の返還を請求することができない。

⇒ 借主(被害者)は元本についてもヤミ金融業者に返還する義務がない。

・ 借主(被害者)がこのようなヤミ金融業者に対して損害賠償請求を行った場合、損害額から元本分は減額されない。

⇒ 支払った元本・利息の全額を損害として請求することができる。

【具体的内容】

・ 本件ヤミ金融業者が借主(被害者)に対して行った一連の行為(著しく高利での貸付けや、弁済の名目で金銭を受領した行為)は不法行為となる。借主(被害者)はヤミ金融業者に元利金の弁済として支払った金額全額を損害として、損害賠償請求をすることができる。

・ 本件ヤミ金融業者が貸付けとして借主(被害者)に交付した金銭は、不法原因給付に該当するため、本件ヤミ金融業者から借主に対して返還請求することはできない(民法第708条)。

※不法原因給付:

社会の倫理、道徳に反する醜悪な行為(=反倫理的行為)に係る給付 ・ 反倫理的行為に該当する不法行為の被害者が、不法原因給付を受けて利益を得た場合、当該利益については、借主(被害者)からヤミ金融業者に対する不法行為に基づく損害賠償請求において、損益相殺や損益相殺的な調整として損害額から差し引くことは許されない。

(注)本件判決は著しく高利の貸付けである点に着目したもの。「数百%~数千%の利率」に満たない利率での貸付けについて、どのような司法判断となるかは、現時点では示されていないことに留意が必要。』

---------

☆今日の一言☆

つい先日も,当ブログで「振り込め詐欺救済法に基づく公告」についてのご紹介をさせていただきました。http://yuuki.air-nifty.com/go/2008/08/post_a716.html

「ヤミ金・振り込め詐欺」等の不法行為に対しては,口座凍結後に被害者に分配される制度です。

預金保険機構HPhttp://furikomesagi.dic.go.jp/でも手続きの流れ等が書かれています。

さらに,■「年84%金利は無効」 姫路ヤミ金訴訟で大阪高裁・・・(gooニュース他より)http://yuuki.air-nifty.com/go/2008/07/post_e1d4.html

でもご紹介しているとおり,数百%以下でも「元金+利息」はヤミ金に返さなくてよい(損害賠償できる)と判例も出ているようです。

-----

これらを考え併せても,金融庁HPでの今回の「お知らせ」での次の部分,

ヤミ金融業者に係る最高裁判決の概要について

(見出し本文の部分)

「多重債務者相談マニュアル」の中にも「ヤミ金融の行為が極めて悪質であるなど、個々の事情によっては、貸付け自体が公序良俗に反することとなり、元本自体も民法上の不法原因給付に該当すると判断され、ヤミ金融に返す必要がない場合もある」

(内容の部分)

『(注)本件判決は著しく高利の貸付けである点に着目したもの。「数百%~数千%の利率」に満たない利率での貸付けについて、どのような司法判断となるかは、現時点では示されていないことに留意が必要。』

-----

訂正を求める部分としては

(見出し本文の部分)から,

「極めて悪質?・・・ヤミ金融に返す必要がない場合もある」・・・極めても場合も無しです。

(内容の部分)から,

(注)以下の部分は削除で「ヤミ金には%に関係なく(元金+利息)は返さなくてよい」に変更されるよう抗議いたします。

出来ましたら,法律家の方々から抗議していただければ幸いです。

(今夜はこれで失礼します)

|

« ■過払い金問題の「潜在化」と「顕在化」のせめぎ合い・・・(「最強法律相談室」様ブログより) | トップページ | ■三和ファイナンス情報20「取引履歴の開示遅れには慰謝料」・・・(メルマガよりご紹介) »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ■過払い金問題の「潜在化」と「顕在化」のせめぎ合い・・・(「最強法律相談室」様ブログより) | トップページ | ■三和ファイナンス情報20「取引履歴の開示遅れには慰謝料」・・・(メルマガよりご紹介) »