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2008.09.09

■東京高裁(三和ファイナンス)も札幌・大阪・名古屋高裁に続き「不法行為」を認定・・・兵庫県弁護士会HP様より+追記:CFJの社長交代

‥‥……━★

こんばんは。

連日になりますが,兵庫県弁護士会様HPからの情報です。

なお判例が大幅に更新されています。

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今回ですが・・・

「三和ファイナンス」という会社があります。ご存じのように「過払い金」を支払わない為,差し押さえを多くの所から受けている会社です。

「三和ファイナンス」での判例には,せっかく高裁で判決を取っても・・・果たして取り戻せるのかな?と思っていましたのでよく見ていませんでした。

今回の東京高裁の判例をよくよく見れば,

民法704条後段の「不法行為」を認められ弁護士費用も請求できる。つまり「過失による不法行為を構成」との東京高裁判決になっています。

さらに今回は,「当初貸付残革を0円とし弁済履歴から始まる引き直し計算」という途中履歴開示の裁判のようです。

なおこの判決分(PDF)には,原審判決文と計算書も掲載されています。

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■「兵庫県弁護士会 消費者問題判例検索システム」様よりご紹介
 http://www.hyogoben.or.jp/hanrei/

●080717 東京高裁 三和 704条と弁護士費用http://www.hyogoben.or.jp/hanrei/hanreihtml/080717.html

 
●東京高裁 平成20年(ネ)第2420号 不当利得返還等請求事件(平成20年7月17日言渡)
●裁判官 西田美昭、犬飼眞二、脇博人(14部) ●代理人 持田
●原審 東京地裁 平成19年(ワ)第24416号
 (PDFの後半部分に掲載)

 
●担当弁護士のコメントと判決要旨
◎ 過払金請求に要する弁護士費用を損害(民法704後段)と認めた高裁判決
◎ 民法704後段の法的性質について、「悪意の利得により不法行為が成立する場合の規定」として、少なくとも過失があると判示して、過払金請求に関する弁護士費用の請求を認めました。
◎ 請求する側は、過払金の発生と消費者金融側の過払金に関する悪意立証ができれば、弁護士費用に関する過失の認定も受けられるので、弁護士費用部分の立証負担はほとんどなくなり、過払金返還請求のほとんどの事案で、適用できると思われます。
 

● 要旨 
◎ 民法704条後段は、悪意の利得により不法行為が成立する場合の規定であるところ、本来債務が存在しないのに弁済を悪意で受領した利得者の行為は実質的に見て不法行為に当たる場合がある。
◎ 控訴人(貸金業者)は悪意で被控訴人が支払う義務の無い利息制限法所定の利率で計算した利息を上回る弁済を受け、それを順次充当し、残元本が消滅してもなおその返済を受領していたもので、被控訴人がそのような法律関係に無知のままに支払った過払金を受領し続けた控訴人の行為は、少なくとも過失による不法行為を構成するものと認められる。

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判決文PDFより一部抜粋

http://www.hyogoben.or.jp/hanrei/pdf/080717.pdf

『「民法704条後段は,悪意の利得により不法行為が成立する場合の規定であるところ,本来債務が存在しないのに弁済を悪意で受領した利得者の行為は実質的に見て不法行為に当たる場合もあり,その場合は不当利得及び利息の返還で回復できない損害があればこれを賠償すべきことを定めたものと解するのが相当である。

本件の場合は,前記判示のとおり(原判決「事実及び理由」第3の2を引用。),控訴人は悪意で被控訴人が支払う義務のない利息制限法所定の利率で計算した利息を上回る弁済を受け,それを順次充当し,残元本が消滅してもなおその返済を受領していたも,ので,被控訴人がそのような法律関係に無知のままに支払った過払金を受領し続けた控訴人の行為は,少なくとも過失による不法行為を構成するものと認められる。」』

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☆今日の一言☆

これで,「不法行為」での高裁判決は,札幌・大阪・名古屋・東京となりました。

今回「三和ファイナンス」の東京高裁の持つ意味合いは,多大な影響があると思われます。

仮に最高裁で「不法行為」が事実上認められれば,ほとんどの消費者金融会社は「不法行為」での損害賠償(時効20年)が適用されることになります。

さらに,「不法行為」ですから「架空請求行為」にも及びます。

つまり,今話題の「振り込め詐欺救済法」が適応され,全国の返済用口座は「口座凍結」になるかも知れません。

「最強法律相談室」様や他の法律家がブログで書かれていますが,

消費者金融会社は,現在及び過去に受け取った金利に関して,利息制限法に引き直して自主返還する方向で考えなければならない時期に来ているのかもしれません。

(今夜はこれで失礼します)

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追記:

ダレン・バックリー氏 → シティバンク銀行の社長へ

バール・ヘイズ氏   → CFJ副社長から社長へ

「シティバンク銀行の社長に消費者金融CFJ社長が就任」(ロイター様より)http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-33643720080908

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