« ■「悪意の受益者(証拠説明書)」に関する論点・準備書面が公開!・・・「名古屋消費者信用問題研究会」様HPより | トップページ | ■尖閣諸島問題についての所感(追記:代表石山様よりのコメント)+(追記:登記上は日本が所有!) »

2010.09.22

■真実とは?正義とは?・・・(検察庁特捜部のねつ造事件について)

‥‥……━★

こんばんは。

今日は「中秋の名月」です。

それにしても,真夏の名月も珍しい・・・。

ただ「暑さ寒さも彼岸まで」と・・・,自然の摂理に助かります。。。

-----

さて,本題です。

証拠品をねつ造されたら・・・昔の特高警察のような検察庁になったのでしょうか?

それにしても,元々の「凛の会事件」での上村勉被告(虚偽有印公文書作成・同行使)が本来の主役達のハズですが・・・どうも脇役になってしまっている。。。

どうも不思議に思う今日この頃です。。。

-----

(ご参考)

最高検察庁HPに,「ご意見・ご質問コーナー」があります。

ご意見・ご質問
(「最高検察庁」HPより)
http://www.kensatsu.go.jp/kakuchou/supreme/goiken.html

-----

それでは,今回の事件の事件について各所より慎んでご紹介させていただきます<(_ _)>

---------

(村木元局長)関係

村木元局長 厚労省で記者会見
(「NHKニュース」様 9月22日 6時11分[動画あり])
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100922/t10014143441000.html

-----

職場復帰「実感わいた」=仕事への意欲にじませ―村木元局長
(「Yahoo!ニュース様(時事通信)9月22日 19時2分配信よりご紹介)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100922-00000110-jij-soci

『 郵便不正事件で無罪が確定した厚生労働省の村木厚子元局長が22日、約1年3カ月ぶりに職場復帰したのを受け、同省内で記者会見し、「社会のために働くという大事な柱を、もう一回取り戻せたのはうれしい」と仕事への意欲を語った。
 村木さんは自らの裁判について、「弁護士らプロの助けを借りて難局を乗り切った」と説明。病気や障害と向き合う人への支援のあり方で勉強になったとし、「体験したことを、そしゃくしながら新しい視点として持てたらいい」と話した。
 休職中に職場を客観視し、責任の重さをより実感したという。「議員から頼まれたら何でもするというストーリーを国民が信じたのがショックだった。信頼してもらうために努力をしなければと改めて実感した」と語気を強めた。
 登庁後は雇用政策などの動向について説明を受けたが、執務室には訪問者が絶えなかった。昼食のパンをかじりながらの会話に、「こういう生活だったなと思い出した」と笑顔を見せた。』

-----

(前田恒彦 元主任検事)関連

同僚に“書き換えた可能性”
(「NHKニュース」様 9月22日 6時44分よりご紹介[動画あり])
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100922/t10014144491000.html


大阪地検特捜部の主任検事が押収した証拠を改ざんした疑いで逮捕された事件で、この主任検事は、ことし1月、村木元局長の初公判の直後に、特捜部の同僚検事に電話で「データを書き換えた可能性があるが問題ない」と打ち明けていたことが、検察関係者への取材でわかりました。この情報を聞いた特捜部の幹部らは、大阪地検トップの検事正に「書き換えのうわさがあるが、問題ない」などと報告していたということです。

大阪地検特捜部の主任検事、前田恒彦容疑者(43)は、厚生労働省の局長だった村木厚子さんの無罪が確定した事件で、押収したフロッピーディスクのデータを改ざんしたとして、証拠隠滅の疑いで逮捕されました。最高検の調べに対し、前田検事は「わざとではなく誤ってデータを書き換えてしまった」などと供述しているということです。検察関係者によりますと、前田検事は、ことし1月、村木元局長の裁判の初公判のあと、特捜部の同僚の検事に電話で「フロッピーディスクの日付をいじっていたら、ファイルが壊れ、日付を書き換えた可能性がある」と打ち明けたということです。同僚の検事がデータを意図的に書き換えたのではないかと問いただしたのに対し、前田検事は「すでにフロッピーディスクは返却しており、裁判には正しいデータが出ているので問題はない」と説明したということです。さらに、この情報を聞いた特捜部の幹部らは、大阪地検のトップの検事正に「書き換えのうわさがあるが、問題ない」などと報告したということで、最高検察庁は、当時の大阪地検の幹部らが問題を放置していた可能性があるとみて捜査を進めています。

-----

(元裁判官のコメント)

検察官が証拠改ざんか
(「日本裁判官ネットワークブログ」様 9月21日付よりご紹介)
http://blog.goo.ne.jp/j-j-n/e/79db847cb47b820699bb4870279c4227 


今朝の朝日新聞に村木局長事件の主任検察官が,偽の証明書作成日時がわかるフロッピーディスクを専用ソフトで日時を書き換えた形跡があると報道しておりました。

とんでもないことで,にわかに信じられないことですが,取材記者に対して主任検察官がソフトを使って遊んでいて誤って書き換えた,と語ったというのにもあきれました。

これからの裁判は供述証拠から客観証拠に重きを置くようになることは明らかですが,その客観証拠の現物と遊んでいた,というのはあり得ません。

裁判官時代に,証拠物の扱いには,そのまま手で触っても大丈夫かなどと細心の注意を払っていたことを思い出します。

今回の報道の真偽は徹底的に追求する必要がありますが,それとともに客観的証拠といわれるものが,本当に客観的かということを裁判の場でこれまで以上に慎重に検討する必要性を示唆しているように思いました。

                   開いた口がふさがらない「花」

-----

(日弁連会長声明)

厚生労働省元局長事件における証拠の改ざん事件の真相解明を求める会長声明
(「日本弁護士連合会」様HP 9月22日付よりご紹介)
http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/statement/100922.html


9月10日に大阪地方裁判所が元厚生労働省雇用均等・児童家庭局長に対して無罪判決を言い渡した事件について、9月21日、大阪地検特捜部の主任検事が、証拠として押収したフロッピーディスクを改ざんした疑いで、最高検察庁によって逮捕され、主任検事の執務室と自宅の捜索が行われるという事態となった。

検察官が描いたストーリーに沿って、関係者の供述を歪めただけでなく、元局長の無罪を示していた客観証拠までも改変したということであり、検察捜査についての国民の信頼を根底から揺るがす由々しい事態である。

このような行為は、証拠による裁判という司法制度の根幹をその根底から覆すものである。報道によれば、主任検事は内部調査に対して本年の2月頃には特捜部長に改ざんの事実を報告し、検事正にも伝わっていたとされている。これが事実であるとすれば、大阪地方検察庁は、本件がえん罪であることを知りながら公判を維持し論告求刑を行ったのではないかという、深刻な疑いが生ずる。

最高検察庁は本件の捜査と並行して、本件の検証を行うための組織を部内に作り、調査を始めるとされる。しかし、検察庁はこの事件の当事者であり、最高検察庁まで含めて調査の対象とすべきである。当連合会は捜査機関内部における証拠改ざんという前代未聞の事態に対応して、本件について、次のような事実を明らかにする必要があると考える。

すなわち、主任検事はなぜ証拠物であるフロッピーディスクを改ざんしたのか、主任検事が客観的証拠に改ざん工作をすることがなぜ可能だったのか、証拠の管理の体制はどうなっていたのか、この改ざんの事実をいつ、どの範囲の者が知ることとなったのか、大阪地方検察庁の幹部だけでなく検察組織全体の中でどの範囲の者がこの事実を知っていたのか、検察としてこのような捜査の在り方をチェックする体制はなかったのかなど、解明すべき課題が山積している。

本件では、取調べを担当した検察官が、取調べメモはすべて廃棄したと公判廷で証言している。本件捜査の問題点はフロッピーの改ざんだけにとどまるものではない。

今、求められていることは今回の誤起訴という事態がどのような原因で発生し、組織として、なぜ、このような捜査を許したのかを徹底的に糾明し、このような誤った捜査が二度と生ずることがないよう、取調べの可視化と、検察官手持証拠の全面開示などの冤罪防止策を講ずることである。しかし、検察の捜査・調査によって自らの問題点をどこまで明らかにすることができるかについては、重大な疑問がある。当連合会は足利事件の再審無罪を受け、誤判・誤起訴の事案について、このような事態を生み出した原因を徹底的に調査できる第三者機関を政府から独立した機関として設け、あらゆる調査を尽くせるよう、調査権限を付与すべきことを提案してきた。

このような機関が設置されるまでの間であっても、最高検察庁内部の検証組織に第三者を参加させ、独立した立場から検察組織の問題点の徹底解明を図るべきである。

当連合会は、捜査機関の根幹である検察官による証拠改ざんという前例のない事態に対応し、司法に対する信頼回復のため,本件についての徹底した真相解明が、それにふさわしい組織によって、適切な方法で遂行されることを強く求めるものである。

2010年(平成22年)9月22日
日本弁護士連合会
会長 宇都宮 健児

-----

(コメント欄より)

■「代表 石山」様よりのコメント欄へのご投稿より抜粋ご紹介
http://yuuki.air-nifty.com/go/2010/09/post-2a90.html#comment-55356390

・・・・・
大阪地検主任検事逮捕のニュースへの私の見解です。

司法試験(新司法試験も含む)で合格すればなれるものとして「検事」「裁判官」「弁護士」とあります。この中で一番頭がいいの者がなるのが「検事」であると今でも思っています。

他の職とは違い給料もそれ程多い訳ではありませんが、多くの司法修習生を見てきた立場としては「一番しっかりと考えている人間」が決まって「検事」になっているのです。

しかし、今回の事件で「正義」と言う事を貫くと言う事が「犯罪」と紙一重であると言う事、そして「何故、あそこまで頭の悪い人間が主任検事でいられたのか」と言う疑問が世論に印象づけられたと思っています。

基本的にこれで「検事」「裁判官」「弁護士」の3者ともに過去10年間で犯罪者を出した事になり大変遺憾に思っています。

私が前々から言っているように、法律家は「記憶力」のみで免許をとります。それは「精神異常者」であっても法律家になれると言う事を意味します。これは大変大きな問題です。「検事」と言う職は日本で唯一「公訴権」を有します。それは検事一人一人が「独立した国家機関」である事を意味し、「検察庁」は単なる事務員の集まりである事実があります。「公訴権」と言う言わば日本で1番強権的な法律行為が出来る「検事」にもこういう人間がいるとするとそれは「国家」に対する「威信の失墜」を意味します。

法律家の免許制度を早急に見直し、「適性試験」も取り入れ、免許は更新制にして刷新を図る必要があります。少々差別的発言ではありますが、「普通自動車免許」等の免許制にしても適性試験があり、「目の見えない方」「高齢者」の免許取得は難しいものがありますし、許すべきでは無いと思っています。

それと同じですよ。』

---------

☆今日の一言☆

今までの検察官の自白調書について,信頼性が極めて疑わしくなってきています。。。

確かに,第3者機関や免許更新制が必要かと思います。。。

今回のことで,検察が違法行為を認識しているにもかかわらず,個人に対して不当に身柄を拘束して犯人に仕立て上げる。。。恐ろしい事です。。。

これは,違法性を認識して拘束しているのですから「不法行為」ではないでしょうか?

そして,上司にも報告して把握している(組織ですから・・・)

検察といえども「組織犯罪処罰法」が適用されてもおかしくないような気がしますが・・・。

犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律」 - Wikipediaより

-----

それにしても・・・最近信じられないニュースが多いので閉口してしまいます。

救いは・・・明日から秋が急速に近づいてくることです・・・。

-----

(おまけです)

2010.09.21 加盟会員一覧を更新しました
(「(株)シー・アイ・シー(CIC)様HPより」http://www.cic.co.jp/
http://www.cic.co.jp/rkaisya/ks06_kaiin.html

H22/09/21 本社機能が京都へ移転しました。
(「Jトラスト(株)」様HPより)
http://www.jt-corp.co.jp/press/pdf/35/H22092101.pdf

-----

☆今日の嬉しいニュース☆

何よりも,「村木厚子」元局長の職場復帰ですね(検察とその報道により,もう少しで犯人と信じてしまうところでした・・・)

スポーツ界では,

イチローの200本安打まで残り3本になりました(本日4打の固め打ち)

また,大相撲の白鵬も連勝中です。。。

頑張れ!

(今夜はこれで失礼します)

| |

« ■「悪意の受益者(証拠説明書)」に関する論点・準備書面が公開!・・・「名古屋消費者信用問題研究会」様HPより | トップページ | ■尖閣諸島問題についての所感(追記:代表石山様よりのコメント)+(追記:登記上は日本が所有!) »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

Yuukiさんへ

ちょっと違いますねーw

実は「検事」自体はとても強力な権力を個人で有します。それは「国家訴追主義」に基づくものです。

「国家訴追主義」は例外を除いて(日本では「皇族」や「国会開催中の閣僚」等)に対して「公訴権」を有します。これが「検事」一人が「独立した国家権力」であると言う所以です。犯罪を犯した「権力者」に負けない権利と言う事で認められています。

つまり、「検事」自身は絶対であり「絶対的正義」に基づいて「公判」が行われているのです。

「検察庁」自身は「公訴権」は有してなく、事務員の集まりであります。「最高検」自身も「公訴権」は有していません。ですから今回の案件では「最高検の検事を大阪地検に配置換えして」訴追するという「前代未聞」の案件が展開されています。

投稿: 代表 石山 | 2010.09.23 04:57

つまり、「検事」自身が「国家の代弁者」であり、「独立した権力の移譲者」であると言えるのです。

ですからその身分の人間が「証拠改ざん」するとは考えていなく、「検察庁始まって以来の不祥事」である事は間違いがないのです。

今回の「証拠改ざん」は言わば「国家権力の中枢が証拠改ざんをした」と言え「日本国の犯罪」と揶揄されても不思議では無いと言う事です。

単なる公務員の犯罪ではなく、「東京地検特捜部」以外の捜査機関が無くなってしまうと言う大不祥事である事は間違いが無いのです。

今回の事例を厳しく検証しないと、検察は後がありません。

「関係者すべて」を罰する事が出来ないと「最高検」の威信如いては「日本国の威信」が失墜し、「全ての公判に影響」する事は間違いが無いのです。

全ての関係者に厳罰を!!

投稿: 代表 石山 | 2010.09.23 05:05

代表石山様

こんにちは。

「国家訴追主義」も含めて分かり易く解説をいただきありがとうございます<(_ _)>

日の丸を背負った検察の進退問題のようですから・・・,
今後の進展を見守りたいと思います。

取り急ぎお礼まで(^^ゞ

投稿: yuuki | 2010.09.23 12:21

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ■「悪意の受益者(証拠説明書)」に関する論点・準備書面が公開!・・・「名古屋消費者信用問題研究会」様HPより | トップページ | ■尖閣諸島問題についての所感(追記:代表石山様よりのコメント)+(追記:登記上は日本が所有!) »